研修医の頃、同期に36歳のおっさんがいた。
うちの医局は比較的若い医局なので、おっさんは年齢だけみると上から数えた方が早い。
上の先生にも、
いやー、貫禄だけは一人前だよね。
と言われていた。
おっさんは、おっさんなだけあって色々忘れてしまうことが多く、研修医の時のドイツ語単語の試験で最後まで追試になったり、朝の勉強会を忘れてしまったりと、色々やらかしていた。
そんなおっさんが唯一毎日かかさずにやっていたこと。
ポケモンGOである。
またポケモンネタかよっ
て思ったそこのあなた…そうなんです。
医療ネタよりも、ポケモンネタの方が多いんです、わたし……笑
とにかく、おっさんはポケモンGOに無茶苦茶はまっていた。
おっさんはお腹もなかなかおっさんで、ある日唐突にランニングを始める決心をした。
いいことだね!って思っていたのだが、おっさんがジムじゃなくランニングを選択した理由…
それは、ポケモンGOの歩数が稼げるから!
夜な夜な荒川沿いを10km近くポケモンしながら走っていたのである。
36歳のおっさんが、夜中にポケモンやりながら荒川沿いをランニング…
なんともシュールな光景である…
そして、おっさんは一時期ポケモンのやり過ぎで腱鞘炎になり、ランニングのしすぎで腰痛になっていた。
困ったものである。
そんなおっさんは、今は千葉の奥地にいる。
大自然の中を、ポケモンを開きながら夜な夜な走っているのだそうだ。
おっさん…どうか転んで骨折だけはしてくれるなよ…。